はじめに
高配当株ETFとは、配当利回りの高い株式で構成されたETF(上場投資信託)のことです。投資家は、高配当株ETFを通じて、安定した収益基盤がある企業を狙うことができます。過去のシミュレーションによると、高配当株ETFは、相対的に高いパフォーマンスを持っています。本記事では、高配当株ETFの魅力やETFで投資するメリット、さらには主な高配当株ETFの紹介を通して、高配当株ETFの世界を探ります。
高配当株ETF(上場投資信託)とは?
定義と特徴
高配当株ETFは、配当利回りの高い銘柄を多く含んでいます。これにより投資家は、値動きによる利益だけでなく、定期的に得られる分配金からも利益を狙えます。全体的に成長企業が限定的で、比較的成熟した業績が安定した大企業で構成されています。
さらに、一般NISA口座で購入したETFの分配金は非課税となりますので、税金を気にせず分散投資ができます。また、ETFは定期的に銘柄の入れ替えが行われるため、個別銘柄のリスクをかなり低減することができます。
高配当株ETFのメリットとデメリット
高配当株ETFのメリットは、リスクを抑えながら魅力的な配当を得られることや、NISAを活用することで非課税の利益を享受できることです。また、投資家が配当利回りの高い個別銘柄をリサーチ・アナライズする必要がなく、手軽に投資を続けられます。
デメリットの一つは、高配当ETFで購入される成長企業が限定的で、比較的成熟していて成長率が低い大企業で構成されていることです。また、特定の業種(例えば金融)への偏りがある場合もあります。
野村アセットマネジメントが提供する高配当株ETFラインナップ
NF・日経高配当50 ETF, NF・日本株高配当70 ETF, NF・株主還元70 ETF
野村アセットマネジメントが運用する高配当株ETFには、NF・日経高配当50 ETF、NF・日本株高配当70 ETF、NF・株主還元70 ETFの3銘柄があります。これらのETFは、高分配金利回りがTOPIX ETFや日経225 ETFよりも高いことが分かっています。NF・日経高配当50 ETFの分配金利回りは4.8%であり、100万円分保有していた場合、1年後には4.8万円の分配金を受け取ることができます。
これらのETFは指数の銘柄組入れ基準や業種の比較を考慮して選択することが重要です。特に業種の比較は、インデックスのリバランスとバリュエーションに影響を与えるため、慎重に見極める必要があります。
ウィズダムツリーの高配当株ETFラインナップ
ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)
ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)は、ウィズダムツリー 新興国株式指数への連動を目指したETFで、新興国株式484銘柄が金融、エネルギー、素材セクターを中心に組み込まれており、高い分散投資性能と高分配率を誇ります。このETFによって、新興国への投資を行いながら、高い配当を享受することができます。
新興国株式は、先進国株式に比べてリスクが高いとされることが多いですが、高配当株のセレクションにより、リスクの軽減も期待できます。また、新興国の中では金融、エネルギー、素材セクターに投資が集中していますが、銘柄選びを通じて、セクターの偏りを調整することができます。
ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド(DEW)
ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド(DEW)は、米国株を中心とした先進国やインドやタイといった新興国へ幅広く投資できるETFで、構成銘柄数は693、構成国数は36と、多くの国・企業へ分散投資が可能です。このETFに投資することで、幅広い地域の高配当株への投資ができて、リスクも良好に分散できます。
配当利回りや配当成長率が高い企業は、しばしば堅実な経営や収益力が高いとされます。各国の高配当銘柄に投資することにより、安定した配当を享受できるだけでなく、地域リスクを軽減することもできます。
ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(DHS)
ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド(DHS)は、米国内の高配当株を中心に311銘柄で構成されるETFで、毎月分配型のETFで、分配率は4%を超える好成績です。このETFは、安定的な配当成長率と堅実な企業からなるポートフォリオを作成することができます。
米国株に投資する中で、配当利回りや成長率が高い銘柄を中心に選ぶことで、収益性の高い企業を狙って投資ができるだけでなく、業種・地域のリスクを同時に軽減できます。
まとめ
高配当株ETFは、配当利回りが高い企業を中心に投資を行い、リスクを抑えながら利益を狙うことができる投資信託です。本記事では、高配当株ETFの魅力やメリットを紹介し、野村アセットマネジメントやウィズダムツリーが提供する高配当株ETFのラインナップを紹介しました。これらの情報をふまえて、適切な高配当株ETFを選択し、長期的な投資戦略に取り込むことが重要です。
最後に、投資はリスクが伴いますので、自身のリスク許容度や投資目的・期間を十分に考慮して、慎重に投資判断を行いましょう。
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