はじめに
近年、リート投資信託が高い利回りを保ち続けることで注目を浴びています。リートは株式配当利回りや債券など他の投資と比べても高い利回りが特徴であり、これは法人税を非課税にできる仕組みがあるため、投資家へ利益を多く還元できるためです。この記事では、リートおすすめ投資信託について詳しく紹介し、そのメリットやリスクについても触れていきます。
リート投資信託のメリット
高い利回り
リート投資信託の最大のメリットは、高い利回りです。ここ10年間のREIT分配金利回りの推移を見ても、東証1部株式配当利回り・10年国債利回りよりも高い利回りを保ち続けています。そのため、配当や分配金から利益を得るインカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的な投資先になるといえます。
リートにおける高い利回りの理由には、法人税を非課税にできる仕組みや金融緩和政策による金利の低下があります。これらの要素が合わさることで、リート投資信託は他の投資よりも高い利回りを実現しています。
安定した運用性
リート投資信託は利回りが安定しやすいという特徴もあります。通常、投資のリターンが高いほどリスクも高くなるとされていますが、リート投資信託はそのようなリスクを抑えつつ、それなりのリターンを得ることができるのです。特に、JリートやREIT ETFは妥当性のある分配金と安定感があることから、安定した運用性が期待できます。
さらに、リート投資信託は複数の不動産を保有しているため、一部の物件で発生した問題が全体の運用に大きな影響を与えることが少ないです。このため、リスク分散が図られ、安定した運用が可能になります。
リート投資信託のデメリット・リスク
倒産のリスク
リート投資信託にもデメリットやリスクが存在します。まず、倒産のリスクがあります。リートが投資する不動産が倒産すると、リート自体の価値が低下し、投資家に損失が発生することがあります。特に、経済の悪化や金利の上昇などが原因で倒産が相次ぐことがあれば、リート投資信託のリスクは高まります。
ただし、リートは通常、複数の不動産を保有しているため、倒産リスクはある程度分散されています。そのため、適切なリスク管理を行っていれば、倒産リスクは極端に高まることはありません。
金利変動のリスク
金利変動のリスクもリート投資信託には存在します。金利が上昇すると、借入金利が上昇し、リートの利益が低下することがあります。また、金利が上昇すると、他の投資に流れる資金が増え、リートへの投資が減少する可能性があります。その結果、リートの価格が下落し、投資家に損失が発生することがあります。
一方で、金利が低下すると、借入金利が下がり、リートの利益が向上します。また、他の投資に流れる資金が減り、リートへの資金流入が増えることがあります。これにより、リートの価格が上昇し、投資家に利益が発生することがあります。金利変動のリスクはリートに影響を与えますが、適切なリスク管理により、その影響を緩和することができます。
リートおすすめ銘柄の紹介
国内REITおすすめ銘柄
国内のリートおすすめ銘柄には、J-REITやREIT ETFがあります。特に、「NEXT FUNS東証REIT指数連動型上場投信」や「ｉシェアーズ・コア Ｊリート ＥＴＦ」は、SBI証券の国内REIT ETFで売買代金上位に位置しており、信託報酬も低コストで運用できる点が評価されています。これらの銘柄は分配金利回りが4%以上で、時価総額も5,000億円以上に達しており、バランスの良い優良銘柄とされています。
また、一部のJ-REITでは優待制度もあるため、投資家にとっては魅力的です。例えば、タカラレーベン不動産投資法人では、利回り6%を超える分配金に加えて、投資口を10口以上保有していればヤマダホールディングスグループの対象店舗で使える「お買い物優待券」を受け取ることができます。
海外REITおすすめ銘柄
海外REIT ETFのおすすめ銘柄としては、日興－ラサール・グローバルＲＥＩＴファンドがあります。このファンドは、世界各国のREITにバランス良く分散投資ができる点が強みです。また、海外REIT ETFは、グローバルディヴァーシフィケーションの観点からも、投資ポートフォリオに加える価値があります。
ただし、海外REIT ETFには為替リスクも存在します。為替変動により、投資家の受け取る利益が減少することがあります。このリスクを回避するためには、為替ヘッジ付きの投資信託を選択することも検討すべきです。
リート投資信託以外の選択肢
リート投資信託に不安がある場合は、不動産クラウドファンディングも選択肢の一つです。不動産クラウドファンディングは、個人投資家が少額から不動産投資に参加でき、期待利回りもリート投資信託と同程度とされています。ただし、不動産クラウドファンディングでは投資家のリスク許容度やリターン目標に応じてプロジェクトを選ぶ必要があります。
また、不動産クラウドファンディングはプラットフォームごとに異なる手数料や利回りが設定されているため、複数のプラットフォームを比較検討することが重要です。総じて、リート投資信託以外の選択肢も十分に検討することで、より適切な投資判断ができるでしょう。
まとめ
リート投資信託は、高い利回りと安定した運用が特徴ですが、倒産リスクや金利変動リスクも存在します。投資する際は、おすすめ銘柄を選ぶだけでなく、リスクや運用環境を十分に理解しておくことが重要です。リート投資信託以外にも、不動産クラウドファンディングなどの選択肢があるため、自身の投資スタイルやリスク許容度に応じた方法を選ぶことが大切です。
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