はじめに
キャリア面談や転職時に活用するために、ジョブ・カードを作成したい方へ、この記事ではジョブ・カードの作成方法や活用方法について詳しく解説しています。ジョブ・カードはキャリアコンサルタントとの面談や転職時に活用できる見やすいシートであり、公式HPからダウンロードすることができます。また、キャリアプランシートの項目や作成時のポイントについても解説されています。この記事を参考にして、自分の価値観や興味・関心、強みなどを具体的に記入できるジョブ・カードを作成し、キャリアの見直しやスキルアップに役立ててください。
ジョブ・カードのシートの種類
ジョブ・カードには、様式1-1、様式1-2、様式2、様式3-1、様式3-2の5つのシートがあります。それぞれ異なる情報を記入するため、類の目的に応じて適切なシートを選択してください。
様式1-1
様式1-1では、自分の価値観や興味・関心、強みや弱み、将来の目標などを記入します。自己分析を行うことで、自分のキャリアをより明確にし、将来の目標設定に役立てることができます。
様式1-1では、次の項目を記入します。
- 価値観、興味、関心事項等
- 強み、弱み、スキル等
- 将来取り組みたい仕事や働き方等
- これから取り組むこと等
様式1-2
様式1-2では、職務経歴をまとめます。これまでの職業経験を振り返り、どのようなスキルや知識を獲得したのかを具体的に記述します。
様式1-2の主な項目は以下の通りです。
- 職務歴
- 主な業務内容
- 職務上での成果・貢献
様式2
様式2では、取得した免許・資格や学習歴をまとめます。これまでの学習経験や資格取得を通じて獲得したスキルや知識が、現在の仕事や将来のキャリアにどのように活かされるかを考えます。
様式2の記入項目は以下の通りです。
- 学歴
- 資格・免許等
- 研修・セミナー等
様式3-1・様式3-2
様式3-1と様式3-2では、習得した外国語やコンピュータースキルなどの専門知識を記述します。また、趣味や特技を記述することで、自分独自の強みや個性を見つけることができます。
様式3-1・3-2の記入項目は、以下の通りです。
- 外国語能力
- コンピュータースキル
- 趣味・特技等
キャリアプランシートの作成手順
キャリアプランシートの作成は、以下の4つのステップで行います。
- 自分の過去を振り返り、これまでの仕事や経験から学んだことやスキルを評価します。
- 現在の状況を理解し、価値観や興味・関心、強みなどを具体的に記述します。
- 将来を考え、どのような仕事や働き方を目指すのか、目標や達成したいことを明確にします。
- 将来と現在を繋ぐ道筋を作成し、どのようなスキルや知識を獲得していくのか、具体的な行動計画を立てます。
上記のステップを踏んで、自分の理想像に近づくためのキャリアプランを作成しましょう。
記入例とポイント
キャリアプランシートには、価値観や興味・関心、強みなどを具体的に記入することが重要です。具体的な記入例として、女性の場合と学生の場合が挙げられています。それぞれの立場に応じた具体的な内容が示されているので、参考にして記入してみてください。記入時のポイントとして、箇条書きにすることがお勧めされています。
女性の場合
例えば、営業職で活躍している女性の場合、次のように価値観や興味・関心、強みを記述できます。
- 価値観:顧客満足度の向上、信頼関係の構築、マネジメント力の向上
- 興味・関心:商品知識の向上、競合商品の調査、新人育成
- 強み:問題解決能力、環境適応能力、英語力
ここでは、まず英語力を持ってきて、それを活用してどんな結果を出したのかを記載します。将来取り組みたい仕事や働き方、今後やってみたい仕事、働き方、仕事で達成したいことの3つに分解して記載すると良いです。
公式HPの事例では成果が語られていますが、ここでは「将来」についての話であるため、過去のことを記載するのはベストではないと考えます。これから取り組むことや特に相談したい内容も記載しましょう。
学生の場合
学生の場合、これまでの学習経験や部活動、アルバイトなどから獲得した価値観や興味・関心、強みを考えてみましょう。
- 価値観:チームワーク、向学心、コミュニケーション力
- 興味・関心:マーケティング、経営学、外国語
- 強み:リーダーシップ、プレゼンテーション力、責任感
具体的な経験を基に、将来の目標や働き方を考えてみましょう。例えば、学生時代にスポーツで培ったチームワークやリーダーシップを活かし、将来はマーケティングに携わる仕事を目指すといったプランが考えられます。
まとめ
この記事では、ジョブ・カードの作成方法や活用方法について説明しました。ジョブ・カードはキャリアに応じて見直し継続していくものであり、公式HPには書式や事例も掲載されています。キャリアプランシートの作成は詳細に行うことが理想ですが、できる範囲で記入し、面談を通じてブラッシュアップしていくことが大切です。まずは、この記事を参考にしてジョブ・カードの作成に挑戦してみてください。
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